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2009.06.22 知らない世界
州予選をなんとか突破したU-14女子。 (「州予選終了」参照)
本当なら、年長の子がもう一人いて、穴のないバランスのいいチームだった。
なぜその子がいなくなったのか。
転校したのだ。
理由を聞き、信じられなかった。
知らない国、町に来て一年。
こんな知らない世界があることを知り、改めて驚かされた。

チームにいたその子には弟がいるのだが、先月ちょこちょこその子(弟)が母親に連れられて、スニルさん宅に来ていた。
授業中にも関わらず、制服も着ていない。どうやら授業には出ていない。
スニルさんはかなりやり手の先生らしく、問題児の対応に結構駆り出されるそうだ。
そして、今回もなにやら問題発生らしい。
その男の子、なにやら泣くばかりでほとんど話をしたがらない。

何日かそんなやり取りが繰り返され、こっそりスニルさんに事情を聞いてみた。
その子は元々あまり素行のいい方ではなく、学校をサボってチョロチョロしているような子だったのだが、そんなことをしているうちに、よからぬ大人に連れ去られ、脅されていたずらされたらしいのだ。
そしてそれは、外国人観光客を相手に、地元のよからぬ大人が提供していることらしく、外国人観光客はビデオにまで収めて帰ることもあるらしい。
よからぬ大人だけあって、今回はきっちり子どもを脅して口止めしていたらしい。
まさか自分の身の回りでそんなことが起こってるなんて、想像もしなかった。

そして、こういう話はどこからともなく広がるもので、姉ともども学校にいづらくなり、転校する運びとなったそうだ。
人の悪口、噂話が大好きと言われるスリランカ人。
自分はほとんど気にしない(というかイマイチ会話についていけない)ので実感はないのだが、他の隊員の情報によると、そういう傾向は非常に強いらしい。
周りの目を気にして、転校を余儀なくされるなんてことも、あり得なくはない。

犯罪を犯したならまだしも、単なる被害者になっただけで、こんなことになってしまう社会。
日本でも近い部分はある。
被害者はあくまでも被害者なのだが、被害者の責任が取り沙汰される場合もある。

自分はかつての職業柄、加害者の話はたくさん聞いてきた。
根本的に、加害者がいなければ、被害者はいないわけで、「被害者も悪い」という考え方は少々的を外していることが多いと、自分は思う。
ただ、そういう考え方は通用しない場合も多く、どちらかというと自分のはかない希望に近い。
加害者も、被害者も、どちらもいない、犯罪のない世界なんて、夢物語なのだろうか。


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この本には、ある犯罪の被害者の置かれるつらい立場が切々と書かれていて、読んでいてすごく気分の悪くなることがあった。
でも、それは被害者という人たちが被る理不尽でやりきれない立場が、克明に描かれていたからだとも言える。
模倣犯1 (新潮文庫)模倣犯1 (新潮文庫)
(2005/11/26)
宮部 みゆき

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この宮部みゆきの作品には、単なるミステリーにとどまらない、強いメッセージが込められているものがよくある。
「魔術はささやく」「レベル7」「火車」「理由」「龍は眠る」「クロスファイア」「誰か」「スナーク狩り」etc...
自分の好きな作家の一人である。
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