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2008.12.12 黒部の太陽
黒部の太陽黒部の太陽
(1998/06)
木本 正次

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たしか石原裕次郎が出てた映画だったような・・・
原作を発見したので読んでみた。
内容は「ダムを作るのがかなり大変だった」程度に思っていた。
読んでみて、「黒部ダム」というものが、自分の想像の範囲をはるかに超える大変な事業だったことを思い知らされた。
トンネルを掘る作業は、一日にどのくらい進むか。
そんなことは考えたこともなかった。
作業が何メートル進んだかが、具体的に数字で出てくるので、いかに大変だったかよく分かる。
そしてなによりも、それに取り組む人たちの熱意。
熱意を生み出す背景。
高度成長期を迎える日本には、どうしても電力が必要だったのだ。
その未来を見据える男たち、そしてそれを意気に感じ、動く男たち。
今日より明日。明日より未来。

スリランカでは、結構停電がある。
自分の家の大家さんセーラシンハさんは、「電気代がかかるから」と冷蔵庫を使うのをやめている。
街には街灯などないので、夜出歩く人は少ない。(コロンボでも小さい路地はかなり暗い)
それを受け入れて生きる人たち。

日本はきれいで、仕事とお金のある国。
スリランカ人はみなそう思っている。
事実に近いが、自分はいつも考えさせられる。
きれいなのは、ゴミを捨ててはいけないという考えから、町中にゴミ箱があるから。
そして、ゴミを処理する仕事もあるから。
日本の仕事は、スリランカより格段に厳しい。
だったら収入が多くて当然。
お金を得る方法をいろいろ考えると、いろんな仕事が生まれる。
便利なこと、喜ばれることを考えて働き、物を作る。
それがお金になるのは自然なこと。
当然収入は増える。
日本人は、そうして得たお金で、娯楽を楽しんだり、生活を便利にすること、贅沢さえも楽しんでいる。(ように思う。特に自分は。)

スリランカでは、生活を便利にすることや、未来に期待してなにかに取り組む、ということが、かなり少ない。
「現在」の状況そのものを十分に楽しんでいるように思う。
欲がないといえば、欲がない。
どちらがいいのか。
それはどうでもいいことで、自分自身が幸せを感じながら生きているか、ということが大事なのだ。

石原裕次郎は、空前の大ヒットとなった映画「黒部の太陽」を「この迫力は映画館の大画面でみてこそ価値がある」としていて、いまだにビデオ化はされていないそうだ。
そうして「黒部の太陽」は、現在の日本では観ることのできない幻の映画となっているらしい。

大画面テレビが結構手の届く金額になり、ホームシアターなんて言葉が普通に使われるくらいになった日本。
それも、未来を見据えた男たちが作った黒部ダムが供給する電力があったからこそ、訪れた未来。
映画公開当時には想像もできなかった未来が今、彼らの作ったものによってもたらされている。
そんな日本は、いい国だと思う。
今の日本なら、各家庭でも「黒部の太陽」の迫力が味わえるのではないだろうか。

帰国したら、黒部ダムを見にいってみようと思う。
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