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2008.10.13 県予選
全国大会へ向けての地区(県)予選といっても、こっちの大会だけあって、参加チームから対戦相手に至るまで、行ってみないと分からないと言う。
結構そういうことにも免疫ができてきているので、それほど気にはしていなかった。
ここでシステムを再確認。
県予選⇒州予選⇒全国大会
県、州とも3位まで次の大会に進める。
出発時間厳守を前日言い渡し、当日朝。
総勢30数名。
遅刻3名。ただし2名は15分程度で到着。
予想を裏切る好成績。こんなにみんな約束を守るとは・・・
ただ、一人が大幅遅刻のため、出発は1時間遅れ・・・OTL
マイクロバス1台9000円弱で貸切にて2時間ちょいかけて移動。

会場は大きなグランドで、きれいな芝。
参加チームは全部で50くらいかな?
ただ目検討なので、細かいことは不明。
試合順もよく分からない展開で、のんびり待っていた。

最初に初めて公式戦を見るU-14♀。
この子たち、非常に元気でみんな揃って掛け声だしながら試合するし、運動能力も高いので結構期待していた。
ところが、最初の対戦相手、明らかに弱く、案の定1回でバンバン返してきた。
少々戸惑い、序盤から競った展開に。
なにも慌てる必要ないのに、スニルさんが「こっちも後ろを狙ってどんどん返せ!」
ん??そんな練習してないよ・・・
チラッと言ってみたのだが、スニルさん、かなり熱くなっていて、変更なし。
テニスバドミントンみたいな試合に。
結局1セット目はジュースで負け。
しかも最初にリーチをかけていたのに、こっちのサーブの時に、なぜか前衛の子がネットタッチ。
明らかにいつものリズムでできていない。
「練習どおりしないとだめだ」
自分がポツリともらしたとき、U-18♀のキャプテン・マドゥが、
「Sir!言ったほういいよ!」
ただ、この子たちは自分がU-16♀に結構時間を割いている間、スニルさんがかなりの時間見てきたチーム。
スタッフ2人が違うことを言って子どもが戸惑っては本末転倒。スニルさんの立場もある。
スニルさんに任せてみたのだが、結局練習した3回でスパイクにつなぐ展開はほとんど見られず、あえなく敗退。

やってしまった。
言うべきことを言わなかった自分。
「申し訳ない。いつもの練習どおりにしないといけない、と言わなかった自分がいけなかった」
「いつもの練習どおりにさせなかった自分たちスタッフが良くなかった。子どもたちがかわいそうだ」
スニルさんは無言でうなずき、言ってくれなかった自分にすごく悲しそうな表情を見せていた。
きっと自分が言えば、スニルさんはきちんと聞いてくれたと、この時になって確信した。
遅すぎる。なぜあれだけ話し合いながらやってきた仲間を信じられなかったのか。
その結果、子どもたちは泣いている。

自分はこのチームで信頼してもらえるようにがんばってきたし、実際にみんな信頼してくれている。
期間を考えると、かなりまとまったチームになれているのだ。
それを信じられなかった自分。
そんな自分の弱さが、しっかりチームに現れ、結果として突きつけられることとなった。

ただ、ここで打ちひしがれている訳には行かない。
まだまだチームは3つもあるのだ。
続いて、事実上引退しほとんど練習せずに臨んだU-18♀。
さすがに、全国大会での経験からか、非常に安定したプレーを見せる。
難なく2勝し決勝へ。
しかもちょっと上手になっていて、ミスがほとんどない。
そして、多少ミスしても目くじらを立てて怒ったりせず、非常に落ち着いている。
あの悔しい敗戦はかなりのいい経験になったというのが、手に取るように分かった。

そして次も初めて公式戦を見るU-16♂。
明らかに練習は少ないし、技術もまだまだ。みんなまだ14歳なので、来年を見越しての参戦。
「経験を積んで、次へのスタートにしよう!」と前向きに臨んだが、相手はなんと平均身長で15cmは高い。
一人はかなり上手く、ガンガン打つ。
明らかにレベルが違う。
ただ、他のメンバーは結構荒っぽくてミスも目立つ。
「いつもどおりやろう」
ところが、試合開始後間もなく大雨。
そしてついには明日に順延するという。
お!雨天順延は初めての経験だ。
そしてなんと、この時点で、一番時間をかけてきたU-16♀は試合をしていない。

主催者側からなにやらスニルさんに話があった。
神妙な表情で戻ってきたスニルさん。
「連盟から連絡があったそうで、エース・ニランティカがいないから、予選なしで全国に行かせてくれるって」
なんだそりゃ??

苦笑いするスニルさん。一応参加したければ試合は組むという。
ただし、出場権を得られなくても全国大会には参加できるという。
そんなのありかよ??
ユースのキャプテンがいない間に、チームが負けて全国に出られないとなっては、うまくないようである。
「この国はそんな風なんだ」
偉い人の権力は絶大なのだ。

ただ、今回は先月の全国大会で大接戦を演じたメンバーは、U-18になっているので、事実上全く別チームになっている。
上の世代での経験は皆無。
「経験を積むのが大切」
この考えはチームにしっかり浸透している。
そして、ニランティカが海外遠征でいなくても、きちんと予選は勝てるようにがんばってきた。
貴重な経験の場を奪われては困る。
ただし、お金もかからなくなるし、全国へ行くだけなら、それも悪い話ではない。
正直、かなり貧しい子たちなので、それでいい、という子もいた。

ただ、「自分たちの目的は全国出場ではなく、全国一。そのためには予選で経験を積むのはどうしても必要じゃないか?」と聞いてみた。
貧しい家庭事情を思えば、それどころではない、というのも十分分かる。

スニルさんもその点で非常に困っていた。
何を隠そう、スニルさんは子どもたちの金銭面でかなり苦労しているのだ。
実際にかなり立替ていたり、靴を買ってあげたりもしている。
ただ、これが「困っている人は助ける」というスリランカの文化なのだ。
この国の人たち、特に豊かでない人たちはそうやって助け合いながら生きている。
ただし、「外国人に親切にする」という文化もあり、自分がお金を出しても、決して受け取らない。
矛盾としか思えないが、スニルさんは決して譲らない。

しばらくして子どもたち、「やっぱり試合しよう」と言ってきた。
経験は必要だし、当然途中で負ける気なんかない、というのだ。
よく言った。
スニルさんも、子どもたちからそう言って来たことで腹が決まった。
当然自分も。

主催者側に伝え、明日試合があることに。
そうなると、翌日のバスの手配。
チームが多ければ2日間になるかも・・・とは聞いていたが、事前の準備という習慣がほとんどないので、なったときに準備するしかない。
負けた子達は返さなければいけないし、明日試合がある子はどこかに泊まったほうが楽。
こういうときに助け合うというのも、スリランカならではの文化。
ただで泊めてくれるところを求めて、学校のお坊さん(専属のお坊さんが各学校にいる)伝いにお寺を当たってみたが不発。
結局、スニルさんの友人宅に、女子20人弱を無料で泊めてもらうことに。
翌日は安いバン(いつも使っているイスズ・ファーゴ)で男子とスタッフのみで来ることにして、早く試合の終わりそうな男子は通常のバスで帰ることに。
スニルさんのこの辺の手際のよさには舌を巻いた。

大雨の中、家に戻ったのは9時過ぎ。
翌朝8時出発は少々堪えた。
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