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けが人が出た。
手押し車をやっていて、右手薬指骨折。
守備の要として、先月の全国大会でもスタメンだったチャンディマだ。
張り切って猛スピードでやっていたところ、変な風に指が重なってしまったのだ。

彼女は結構学校・練習にこない。
バス代がないのだ。
そのかわり、来たときは一所懸命。
大会で負けたが、「スリランカ一」を目指せると思い始めてからは、明らかに目つきが変わっていた。

聞けば、親父さんは酒浸り、お母さんは精神的に参っていて、心の病を患っているという。
兄弟も多く、小さな子どももいる。
そして、みんなそれを知っている。

実は、自分のいる「St.MATTHEW'S COLLEGE」は、そういう貧しい境遇の子が非常に多いそうだ。
ちょっと前に国立である「DENIYAYA CENTRAL SCHOOL」から男子選手が練習に来たことがあったのだが、そのメンバーはきれいなシューズを履いていた。

ケガした当日、すぐにデニヤーヤの病院、といっても朝と夕方だけ先生が来る小さい診療所で診てもらったが、レントゲンはない。
翌日、一番近い大きな町アクレッサの検査センターみたいなところでレントゲンを撮り、明後日来いと言う。
折れてるかな・・・と思っていた自分としては、そんなに悠長なことを言っていていいのか、不安でしょうがなかったが、本人はその比ではなかっただろう。
アクレッサでのレントゲン撮影、往復で4時間かかるため1日がかり、自分と女の先生が付き添った。
なんとか夕方の診療時間内に持って来れたので診療所に行ってみたが、なんと休診。
翌日再度行ってみたところ、レントゲン写真を見て「もっと大きな病院で見てもらう必要がある」と言う。
世界遺産で有名なゴール、県庁所在地のマータラに行けと言うのだ。
都合3日間放置。
自分はケガ直後、添え木をして固定させていたのだが、最初の診察で外されていた。
この3日間全部自分は一緒に行ったのだが、医療面で明らかに途上国だな、と痛感させられた。

そして、その後2日間、チャンディマは学校に来なかった。
家には電話もなく、連絡は取れない。

やきもきしていたが、3日目に現れた。
近所の診療所的なところ(少々怪しい)で診てもらい、骨の位置をまっすぐにはしてもらったと言う。
そこでも、きちんと病院に行くよう言われて来ていた。
ただ、親が一緒に行くことはむずかしい。
チャンディマは複雑な表情で黙り込んでいた。
5日後に全国大会の県予選が始まるという連絡も、チャンディマが来た矢先に届いていた。
「全国大会までには良くなる」
自分にはそうとしか言えなかった。
そして自分は練習があるためグランドへ。

学校の先生たちがああでもないこうでもない話し合った結果、近場(とはいえ往復数時間)の「アーユルヴェーダ」の病院で見てもらうことに。
「アーユルヴェーダ」というと聞こえはいいが、この国の医療のことを思うといささか不安だった。
「アーユルヴェーダ」というのは、インド、スリランカの医療(癒し系っぽい)としては有名だが、骨折で何ができるのか・・・
ただ、ゴールやマータラへ行くとなると、朝4時に出て、丸一日ががりだと言う。
折衷案としては妥当なところだろう。
話がまとまってすぐに女の先生が付き添って出発。

自分も一緒に行くと言っておいたのだが、グランドで練習中だったので、なにも知らされていなかった。
この辺の自分の置かれている立場も少々微妙なのだが、モタモタしてられないという雰囲気だったので、まあよし。

戻ってきたチャンディマは、概ね診察が終わったことで、ようやく笑顔も見せ始めていた。
ただ、県予選まであと数日。
唯一の得点源であるニランティは、ユース代表のキャプテンになり、台湾遠征を控えコロンボで合宿生活中。
先月の全国大会後、一緒に練習すらしていない。
そんな中、新チームは、最近メキメキオーバーパスの上達したピユミをセッターに据えると言う大英断を敢行。
前セッター・タクシッラを小柄ながらミスが少ないということでレフトに。
全国大会には行けなかった1歳年下のメンバー3人を入れ、試合に臨む。
せめてもの救いはその3人が結構アンダーパスが安定しているということ。

ホントに得点能力がない。
そして、気合十分で思い切り打ちたがるからスパイクミスが多い。
その上、今回はU-18♀、U-16♀♂、U-14♀と4チームがゲーム形式の練習をしているので、練習量がかなり少ない。
自分的には非常に不安で、こっそりスニルさんに不安を漏らしたら、真剣な表情になり「そのとおりだ」とうなづいていた。

雨が降っても練習を止めず、自分のアドバイスはきちんと聞き、トレーニングも熱心。
でも、技術はまだまだ。
ただ、ローテーションやポジションの移動が思ったより覚えが早く、ラリーは長くなってきた。

U-14♀は、なんとU-16♀同様、前の世代U-12当時に全国3位だと言う。
スニルさんは正直なところ、どこが勝ってもおかしくないようなレベルなので今まで言わなかったようだ。
ただ、結構運動能力の優れた子が多いので、少々期待できそう。

U-16♂もなんとかローテーションに慣れ始めてきた。
夏場にいつも女子の練習をサポートしたウィムッティ、ビナラ、サハンはアンダーパスなら平均以上はできる。
スパイクはさっぱりだが。
ただし、まじめで気合は十分。
覚えの悪い子を叱る子も出てきた。

いろいろ不安と期待が入り混じる中、たった5日前に連絡が来た県予選は3日後だ。
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