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練習環境を整える、というか、いろいろグランドを整備したり、新たなグッズを作ることで、
「おもしろいことする奴だな・・・」とか、
「練習をスムーズにするために、こんな風に準備すればいいのか・・・」
と感じてもらうために、いろいろやってきた。

コートの低くて水のたまる部分に、雑草を移植して高さを作り、根が水を吸うことを祈る、とか。
グランドに野良犬が産み捨てた子犬たちを餌付けして、徐々にしつけて、ボールを拾ってくるように育てようとしたり、とか。
ただ、雑草移植は空き時間に手作業でやっているため、非常に狭い部分しかできておらず、効果ははっきり見て取れない。
そして、子犬は大会でコロンボに行っている間に、誰かが持っていってしまった。

そんな中、最近のヒット作は、使えなくなって校舎裏に放置されていた机の骨組みを使って作ったボールかご。
ほんの思いつきで、その場にあった縄と針金で即席で作ったので、ちょこちょこボールが抜け落ちるが、結構重宝している。
暇を見てきれいに作り直せば問題ない。

そして、机同様、校舎裏で乱雑に放置されていた背もたれの壊れたイスを、屋根を作ったところにたくさん持ってきていた。
休憩で座ってミーティングしたり、トレーニングの踏み台昇降に使ったり、こちらもかなり重宝していた。
クリケットをしにくる人たちにも、この屋根とイスは好評だった。

ある朝、子どもたちがガッカリした表情でグランドに現れた。
校長から言われて、イスを全部校舎裏に戻すという。
「備品だから盗まれたら困る」というのだ。
1ヶ月置いてるけど、1個も減ってないんだけど・・・
日本のお役所みたいなこと言ってんじゃねえよ・・・
どんだけ机やイスが放置されている校舎裏が汚いのか、知ってんのか・・・
まさか日本を離れてまで、こんな風に現場の声を無視する上司に遭遇するとは・・・

怒りに震えるとロクなことにならないので、どうやってイスを確保するか、考えてみた。
子どもにも「校長先生の立場もあるから、こっちの言い分だけで怒ってはいけない。とりあえず一度撤収」と大人の対応でいくことを伝え、後で作戦を練ってから、自分が校長と話すと説明。

とりあえず、校長を敵に回すことだけは避けることにして、他の先生たちから情報収集。
現場の声を高らかに訴えたところで、上司がうんと言うわけがないのは、この国でも同じようである。
そして思いのほかよくない校長の評判。
かなりワンマンで、金銭面でもよろしくないらしい。
逆らうと、とばっちりがしっかりくるそうだ。
「それがこの国のやり方だから・・・」
そうなのだ。
俗に言う偉い人たちは、金と人事権を上手に使ってのし上がっていくという悪しき社会構造が、かなり根付いているらしいのだ。
そして、それは根深く、一般市民はあきらめている。
呆れ顔の先生たちだが、校舎裏の汚さは自覚している様子。
リサイクル・廃品利用の考え、といっても自分はたいしたことは知らないので・・・
「ここの自然はきれいだと思うが、校舎裏や道路、身近なところは汚い」
「使えないものを放置しておいても、もったいない」
ということを、各先生に訴えてみた。
その辺はみんなよく分かっている様子。

交渉の方法として、・・・
「JICAから届いた本(情報誌)を学校の図書室に寄贈する」
という貢物作戦を口火に、なんとかイスの確保を訴えることに。
ダメだったら、他のものをきちんと了承の上使えるよう交渉することにし、いそいそと校舎周辺をを物色。
そして、一人では弱いのでカウンターパート(相棒・体育の先生)スニルさんにも来てもらうことに。
スニルさんは一応作戦に乗ってくれたが、あまり気乗りしない様子だったので、少々疑問に思っていた。

二人で交渉に出向く。
が、案の定校長聞く耳持たず。
スニルさんは、まったく口を出さない。
なるほど・・・初めからあきらめていたか。
校長曰く、要は「監査で台帳を見て数を確認する」らしい。
でました、監査。
ほんとお役所仕事ってあるもんだな・・・
そんなこと言うくらいなら、放置しないできちんと整理して管理しとけよ!とは言わず・・・
物色し見つけていた校舎裏のボロいトタン板をグランドの屋根に使うこと(少々水漏れが始まっていた)
ゴミ同然の木の板を探して、それでベンチを作ること、に要求変更。

監査に関係あるとは思えないが、
「そんなトタン板があるのか?どこにある?」とわざわざ確認すると言う。
人が欲しがればゴミでも惜しい・・・って奴か。
器が知れるってもんだ。

見てみるとあまりのボロさに校長も快諾。
ついでに、「他の学校の子がお前にバレーを教えて欲しいって言ってるから、週1で午後1コマ教えてくれ」
なんて言い出した。
ん?なんで今言うんだ?思いつきか?
週1で、午後1コマで、なにができるの?
ルールや基礎なら、きちんと体育の授業(しっかり教科書を使っての座学がある)で体育の先生が教えてるから十分でしょ?
それに、万が一本当だとしたら、想像を絶する人数で押しかけてきそう。
だが、ここで怒りに任せて断っては、校長の反感を買ってしまいかねない。
まあ、どうせ思い付きだろう。
しかも、自分も含め人の言ったことはほとんど覚えておらず、「文書で出せ」が口癖だと事前情報を得ていたので・・・
「ちょっと難しそうだけど、少し考えてみます・・・」
とあいまいな返答で様子を見る作戦に。

ただ、いろんな人にバレーのおもしろさを知ってもらうことは悪いことではない。
バレー教室みたいなことも、当然自分にやれることのひとつ。
ただ、スポーツは1回やるだけでどうにかなるものではない。
そんなことを1回ポッキリのバレー教室で訴えても、空しい気がする。
そして、そういうことは、綿密な計画の下に、きちんと準備を整えなくては、うまくいくはずはない。
自分は連盟の要請で、チームのコーチという形で来ているので、その辺も考慮しなくてはならない。

とはいっても、そういうことも「自分の役割ではない」と言い切ってはいけないような気もする。
ただ、できないことを安請け合いするのは、信用に関わる。
慎重に対応しなくては・・・
でも、「できないことをはっきり断る」ことも大事だとは思う。
その辺が「Noと言えない日本人」なのかな・・・
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