へなちょこバレーボーラー海を渡る in SRI LANKA

「光り輝く島−スリランカ」の田舎町「デニヤーヤ」にて、バレーボールを教えながら暮らしてます。

新たな目標

大会を終え、デニヤーヤに戻り、練習再開。
大会は、なんと自分たちが負けた相手が優勝したという。
今回の大会は、今後の目標を決める上で、いいバロメーターになると思っていた。
初めてこのチームにきたとき、「目標は?」と聞いたところ・・・
「試合で勝ちたい」
ただ、どの試合、どの相手、というのは、信じられないくらい具体性がなく、ただ、「勝ちたい」というだけだった。
これでは、なにをしたらいいのか・・・
そう思いつつも、状況の把握をしながら、今より良くなることだけに重きを置いてやっていたので、大会での成績、対戦相手は、今後のチームの目標を左右する重要な要素。
チームは目標に向かって作っていくものだと自分は思っているので、具体的な目標を設定することは、チームの運営の基本になる。
そして、大会の結果を踏まえ、自分の中では「スリランカで1番になる」ということが、一番いい目標だと、今大会を終えて考えていた。

そこで、戻ってきて初めての練習で、まず最初にミーティング。
大会に行かなかったU-14の女子、男子にも、自分たちの一緒に練習しているチーム(U-17女子)がどのくらいのレベルなのか、知ってもらうのもいいことかと思ったので、一緒に話した。
U-17の女子は、自分たちが勝てそうだった相手が優勝したことで、当然、優勝できなくはないと感じている。
というのも、大会結果を知って「私たちが負けたチームが優勝だって!」と大騒ぎしていたことで、十分分かる。
優勝も夢ではないのだ。

ただ、誰もそれを言わない。
なんでだろう・・・

自分が、北海道の田舎町で、10歳でバレーを始めたころ、「全国大会に行く」なんて、想像もできなかった。
その後、いろんな経験を経て、やり方次第で、どんな環境でも、がんばればなんとかなる、ということを学んできた。(がんばり方が重要だが)
スリランカの中でも田舎と言われる小さな町の、わずか16歳の女の子たちが、「自分の国で一番になる」なんてことを想像できないのも、わからないでもない。
そんなところに自分が来たのは、ほんの偶然、というか奇跡に近い。
でも、自分は、この子たちなら、「スリランカで一番」(年齢別だが)を目指せると思う。
そして、自分はその力になりたいと、素直に思っている。
こういう田舎町の子が、スリランカでトップに立ち、自分たちの町がバレーの強い町として知られるなんて、すごくおもしろいことだと思う。
自分が手伝うことで、それができれば、この子たちにとって、そして自分にとって、この町にとって、大きな財産となる。
子どもにとって、目標に向かって努力することの素晴らしさを最大限に体験できる、絶好の機会だ。
そこで、「一番になることはできないかな?」と質問。
負けて帰ってきた子たちの表情が固くなった。
思っていても口に出さなかったこと、言ってしまうと、今まで以上にがんばらなければならないこと、はっきり認められるかどうか。
「できる・・・」
ポツリとつぶやく子が、何人かいた。
それを聞いてうなずく子も。
目標決定。
「スリランカ一(いち)」
大会に行っていない子たちは少々おどろき気味だが、負けた子たちは、目がギラギラしている。
どうやら、覚悟はできたようだ。
そこで、手始めに「強いチームの条件」として・・・
「約束を守る」(プレーだけでなく、時間や規律なども)こと。
「厳しい練習をしなくてはならない」こと。
を伝えた。
そして、その日の練習は、ボールを使わず体力づくりから。
かなりハードにしぼったが、いい雰囲気で練習終了。

終了後、練習にこれなかったスニルさんとも目標を確認。
負けた試合直後に、二人とも同じように考えていた(正直対戦相手は優勝しそうな雰囲気があった)ので、特に問題なし。

ただ、その翌日から、U-14 の女子は一人も来なくなってしまった。
大会前もほとんど練習する時間を作ってあげられず、帰ってきたと思ったら、こんな展開・・・
そりゃあ腰も引けるだろう。
ただ、彼女たちが、次のチームを担っていくのは事実。
そしてなによりも、バレーが大好きだというのは、見ていれば分かる。
そんな子たちにバレーを嫌いにさせることは、自分は絶対避けたい、というか避けなければならないこと。

そして、男子は、手を掛けてあげられる時間が少ないのもさることながら、想像以上に技術的進歩が遅い。
その上、夏休み(8月)の間、金銭的理由(バス代がない)で練習にこれずトレーニングしていない子は、明らかに体力不足。
U-14の女子同様、練習再開の翌日、練習にこなかった。
前日のトレーニングで、かなり体が痛くなっているはずで、無理もない。
ただ、その根性のなさも気になる。
でも、きちんとトレーニングを積んだ子たちは確実に体力がついている。
もう少し技術的な面を練習できれば・・・

ただ、スニルさんは少々違って、メインのチーム(U-17女子)だけで構わない、と考えている。
まあ、全部なんとかしようとしている自分にも、無理があるのは百も承知。
でも、投げ出すわけにはいかない。
これだけバレーにどっぷり浸れるというのは、自分にとっては願ってもないこと。
がんばりどころである。

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Comment

いつも楽しみに読んでます。
これで最後に優勝したらマンガ化できそうじゃん。
こういう展開よくマンガで見るよ。
がんばれ、応援してます。

いーカンジですね(^^)

U-17の女の子達は、まだまだ成長しそうですね(^^)

U-14の女の子達と男の子達は、明日は来るといいですね。

…自分は明日、顧問でもないのにバレーの市内大会に審判として行く予定です。
↑“自分の娘の誕生日なのに”と妻に言われましたが…^^;

とりあえず、関われるトコロでバレーにしがみついています。

目標は決まったみたいだねぇ。Kもご存知のとおり1番になるための要素は、他のチームに対してこれだけは決して負けない何かを持っていること。技術、体力、礼儀、声、etc。誰にでも心がけ次第で出来ることは礼儀や声。どれも2番じゃ1番になれない。角○の教えだよね。けど、俺も実際そう思うし、そうやってやってきた。チームの一部でもそれが分かってくれたら一皮むけるよ。それまで辛抱強くやってください。ゲームの点差以上に厳しい練習をやらないと勝てないこともいずれわかってくれるはず。

ぶっちへ

ほんとマンガばりにベタな展開で、正直面食らってるよ。
ただ、子どもたちは至って真剣。
そして、自分もそんな展開はありがたい限り。
きっとこれからがもっと大変になると思うんで、応援よろしく!
また、コロンボでおいしいもの食べにいこう!
反省会・作戦会議も必要だしね。

ななまるへ

なかなか大変そうだね・・・
その努力が報われる日が来ることを祈ってるよ。
がんばってる姿は誰かが見てるはず・・・
ただ、家族ともうまくやんなきゃね。
その辺は自分もよく考えなくては・・・

No9さんへ

自分のコミュニケーション能力と、相手の理解力、そしてこの国の文化・・・
いろいろ考慮して、「レシーブで負けないチーム」とうことをメインにやってます。
ただ、前回大会で、レシーブの良かった子たちがごっそり抜け、次の全国予選はなんと来月。
こんなタイムスケジュール上の問題や、雨が多くなる季節到来、ユースに行っているエースが来月海外遠征を控えコロンボで合宿生活中で、またほとんど練習できない、などなど、非常にやりがいのある状況がキープされているんで、まだまだこれからがんばりますよ!
大会を振り返って、「1点の重み」だけはきちんと教えてみたんですが、やはり体験から学ぶことは大きいようで、結構分かってくれたみたいです。

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やりたいことをやるために仕事を投げ出した北海道の元公務員。
やりたいことっていってもたいしたことじゃないんだけど、やろうとして動き出したら、日本を飛び出してバレーボールをやりに行くことになりました。青年海外協力隊ってやつです。

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